Beh! of Motors

車バイク備忘録

3MAエンジンオーバーホール分解編その1

今日はバイクの日ということで久々更新です。
いやバイクの日だというのはおいておいて、整備はいろいろしているのに全く更新していないこの備忘録。
備忘録なのに更新しなければ備忘録にならない。
最近も前どうやったっけな…。みたいな事態が発生。ちゃんと更新しようと思った。

 

 

さてエンジンオーバーホールに至ったきっかけです。そもそも私の3MAたんは不動の状態で入手後キャブレタのみ点検し、エンジンが始動したのでそのまま乗っていました(ブレーキやフォークはOHしましたけど)。しかしカブりやすいと言われいている3MAでも、これは異常ではないかと思うくらいカブる。5、6千回転キープで走った後に信号で止まるとどんどん回転数が落ちて、頻繁にエンストするくらいです。ただ他の3MAに乗ったことはないので正確な比較はできていないのですけれど。極め付けはエンジンから回転数に応じて大きくなる「タンタンタン」という打音のようなものが。しかも乗るごとに音が大きくなっている気がする。

まあつまりエンジンがダメということですな。たぶん。

おそらくピストンの首振りだと思ったので腰上OHだけでもよかったのですが、個人売の不動車だったので、これを機に腰下までやってしまおうということで始めました。

 

分解したのは2018年の5月ごろ。もう2年前…。記憶を頼りに頑張って書くぞい…。

ちなみに今3MAは既に全て組み終え実働状態です。

 

さて、では作業過程。エンジンを降ろすには、ラジエタ、エアクリーナ、キャブレタ、チャンバー、YPVSワイヤ、エンジンオイルホース、ハーネス、プラグコードを外しましょう。

YPVSのプーリは供回りするため切り欠きと奥の穴を合わせて棒を差し込んで回り留めをするか、インパクトで緩めます。今回はインパクトでサクッと回します。

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チャンバーを外すにはリアシートのステップとナンバーステーも取り外さないといけません。

下は既に外した図。

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カバーを止めているタイラップを切り、カバーをめくってチャンバーを取る。

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外すものが多いゾ…。

 

全部外したら、本命のエンジン降ろし。
ちなみに私はエンジンにつながるハーネスのカプラーをすべて外したつもりが一部残っており、降ろしている最中に気づき少し大変な目にあいました。今後の教訓「降ろす前にしっかり確認」。

 

マウントのボルトを緩めてから、エンジンの下にジャッキをかませ、持ち上げたり下げたりしつつ、ちょうどいい位置を探りながらボルトを引き抜きます。

 

ごろん。

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個人差はあると思いますが1人で持てる重さです。先にシリンダーだけ外そうとした名残でシリンダヘッドだけ先に外れてます(工具を入れづらかったのでシリンダを先に外すのは諦めた)

ちなみに外したときのシリンダヘッド。

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おおう…。真っ黒…。

 

シリンダの再メッキを業者に見積もりしたところ納期1ヶ月だったため、さっさと送りつけるべくシリンダを先に外します。

がその前に、スタッドボルトが付いたままだと取り外しの割増料金を取られるので、クランクケースに固定されているうちにヘッド側と、チャンバー側のスタッドボルトを外します。ラスペネを吹いてからダブルナットを用いて回します。

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初めはラスペネを吹かずに挑戦したのですが、回らず。吹いてしばらく放置した後は割とすんなり回せます。少々お高いですが、回せずに格闘している時間を考えたら安いのかなと個人的には思っています。556よりラスペネの方が個人的には良かった(試してダメだった556がチラッと写ってます)。

ダブルナットでのスタッドボルトの外し方については他に詳しくまとめられている方がいるので、より詳しくはそちらをどうぞ。

それと次の記事以降に書く予定ですが、スタッドボルトリムーバ使うのが一番確実に外せます。

ちなみに1本目から逆に回してしまい、ねじ切りました。他は全てきれいに取れたのですが、結局1本分だけボルト除去代とネジ山新設代をしっかりはらって修理してもらうはめになりました。とほほ…。

 

気を取り直してシリンダを取り外します。

今度は右手前のナットが舐めました(泣)。オーバーホールは組み立てより分解の方が大変です。交換前提でナット破壊します…。写真のナットクラッシャでうまく割れなかったため、結局グラインダで飛ばしました。その時にシリンダーが少し削れましたが、まあ許容範囲。

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取り外しました。

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ピストンは吹き抜けがすごい気がする。ピストン上部は刻印が見えないほどカーボンが溜まり、段もある。ひょえー。

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シリンダはA刻印でした。

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中は若干の縦傷。まあどのみち再メッキする予定でしたので関係ないですが。

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その2へ続く。

motors.hetaresouzan.com

 

 

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